1: 名無しさん@おーぷん 2016/08/07(日)14:51:19 ID:9rI
本土の遥か北方、暗い雪に覆われた山村には、それ以上の陰鬱とした雰囲気が押し込められていた。
例年雪解けのせせらぎに太陽が反射して蕗の薹などの芽吹く季節であったが、暦も啓蟄を迎えようとしていたが、
春も黙りと、立ち込める暗澹の気が天から注がんばかりにといった風に、滔々と雪が降っていた。
その雪はまた、その村に数ヶ月前から起きている悲劇を覆い隠すようでもあった。
新月の夜に、寅の刻を少し過ぎた頃に、何処からともなく赤子の泣き声がする。汚ギャア汚ギャアと。
その声は半刻ほど続き、夜明けを待たずにピタリと止んで、そうしてまた一層深まった静寂が訪れる。
夜明けになって村の数人の男達が辺りを見遣るとそこには決まって亡骸が転がっている。
恐らく何か太いものが下腹部から捻じ込まれたであろう、体躯を引き裂かれたその遺骸には、
雪よりも白い体液が多量に掛けられていた。その熱に溶かされたであろう雪が水になり、
その白と、血の赤とが、雑然と混じって、衾雪に地獄を描いていた。
この世に地獄をもたらすこの悪魔を屠り去るべく、未来から来たという男、この男はこの山村のある猟師に協力を仰いでいた。
多勢の軍隊ですら葬り去ったこの悪鬼羅刹には、研ぎ澄まされた五感と鋭い地理感を持つこの男の一撃で屠らねばならないと、
もとより持って生まれた感覚がそう告げていた。
今宵は新月。またあの魔物が獲物を求めて雄叫びを上げた。それから幾ばくも経たずに女共の悲鳴が上がった。
怪物の討伐にあたって、女子供は一つの蔵の中に皆押し込めていた。蔵の梁と階下には幾人かの腕のたつ男を忍ばせて置いた手筈であった。
が、猟銃を掲げた猟師の松明を掲げた男とが共にその蔵にたどり着くと、そこには何者も動く気配は無く、ただ何かが執拗に肉を壊す音だけが響いていた。
震えようともがく手を必死に抑えつけ、猟師はその音のする方向へ、勘を鋭く尖らせて、1発、銃弾を打ちつけた。銃声が何処かへ消えやったときには既に、
何の音も聞こえなかった。それでも猟師は緊張を解くこと無く猟銃を構えたまま、静止してした。松明は二人の足元を赤く照らすだけである。
どれだけの時が経ったのだろうか、東の空には薄茜が差し込んでいる。その空の一端が白雪に増幅され、視野を押し広げた。薄らと照らされた目の前には、赤子の亡骸が転がっていた。
眉間に銃弾を受け、双眸を見開いたままで、息絶えているようだった。初め猟師は獲物を誤ったかと身構えたが、その赤子の、身の丈の倍はあろうかというイ○モツと、
そして薄らと生えた髭とを目にすると、その悍ましさに、その心配は杞憂であったと、束の間安堵した。そうしてまた先刻の震えとはまた別の震えが猟師の全身を支配した。
未来から来た大正義巨人軍原監督は何も口には出さず、その赤子に憂いを帯びた目線を向けていた。暫く経ってだいぶ白んできた空に目を向けると、一群の雁が遠くへ飛んで行くようだった。
目線を戻すとそこにはもう赤子の姿は無かった。その村では、それきり赤子の声が響くことはなかった。なお、明日の試合には、間に合うようであった。
例年雪解けのせせらぎに太陽が反射して蕗の薹などの芽吹く季節であったが、暦も啓蟄を迎えようとしていたが、
春も黙りと、立ち込める暗澹の気が天から注がんばかりにといった風に、滔々と雪が降っていた。
その雪はまた、その村に数ヶ月前から起きている悲劇を覆い隠すようでもあった。
新月の夜に、寅の刻を少し過ぎた頃に、何処からともなく赤子の泣き声がする。汚ギャア汚ギャアと。
その声は半刻ほど続き、夜明けを待たずにピタリと止んで、そうしてまた一層深まった静寂が訪れる。
夜明けになって村の数人の男達が辺りを見遣るとそこには決まって亡骸が転がっている。
恐らく何か太いものが下腹部から捻じ込まれたであろう、体躯を引き裂かれたその遺骸には、
雪よりも白い体液が多量に掛けられていた。その熱に溶かされたであろう雪が水になり、
その白と、血の赤とが、雑然と混じって、衾雪に地獄を描いていた。
この世に地獄をもたらすこの悪魔を屠り去るべく、未来から来たという男、この男はこの山村のある猟師に協力を仰いでいた。
多勢の軍隊ですら葬り去ったこの悪鬼羅刹には、研ぎ澄まされた五感と鋭い地理感を持つこの男の一撃で屠らねばならないと、
もとより持って生まれた感覚がそう告げていた。
今宵は新月。またあの魔物が獲物を求めて雄叫びを上げた。それから幾ばくも経たずに女共の悲鳴が上がった。
怪物の討伐にあたって、女子供は一つの蔵の中に皆押し込めていた。蔵の梁と階下には幾人かの腕のたつ男を忍ばせて置いた手筈であった。
が、猟銃を掲げた猟師の松明を掲げた男とが共にその蔵にたどり着くと、そこには何者も動く気配は無く、ただ何かが執拗に肉を壊す音だけが響いていた。
震えようともがく手を必死に抑えつけ、猟師はその音のする方向へ、勘を鋭く尖らせて、1発、銃弾を打ちつけた。銃声が何処かへ消えやったときには既に、
何の音も聞こえなかった。それでも猟師は緊張を解くこと無く猟銃を構えたまま、静止してした。松明は二人の足元を赤く照らすだけである。
どれだけの時が経ったのだろうか、東の空には薄茜が差し込んでいる。その空の一端が白雪に増幅され、視野を押し広げた。薄らと照らされた目の前には、赤子の亡骸が転がっていた。
眉間に銃弾を受け、双眸を見開いたままで、息絶えているようだった。初め猟師は獲物を誤ったかと身構えたが、その赤子の、身の丈の倍はあろうかというイ○モツと、
そして薄らと生えた髭とを目にすると、その悍ましさに、その心配は杞憂であったと、束の間安堵した。そうしてまた先刻の震えとはまた別の震えが猟師の全身を支配した。
未来から来た大正義巨人軍原監督は何も口には出さず、その赤子に憂いを帯びた目線を向けていた。暫く経ってだいぶ白んできた空に目を向けると、一群の雁が遠くへ飛んで行くようだった。
目線を戻すとそこにはもう赤子の姿は無かった。その村では、それきり赤子の声が響くことはなかった。なお、明日の試合には、間に合うようであった。
引用元: ・巨人小笠原、その幼年期
2: 名無しさん@おーぷん 2016/08/07(日)14:51:43 ID:maa
長い
3: 名無しさん@おーぷん 2016/08/07(日)14:54:26 ID:kX7
おんJ民の頭では理解不能だがここまでまとめあげた力は評価する
3343343349800点
3343343349800点
5: 名無しさん@おーぷん 2016/08/07(日)15:09:07 ID:tEz
こんだけ文章力ある人がカッスレなんか書いてる場合じゃないと思うんですが・・・
8: 名無しさん@おーぷん 2016/08/07(日)15:21:13 ID:4yd
三毛別羆事件元ネタかな?
114514810点
114514810点
6: 名無しさん@おーぷん 2016/08/07(日)15:09:17 ID:PrL
文学的カッスレ
開拓者精神は評価する
114514点
開拓者精神は評価する
114514点
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コメント
コメント一覧 (16)
連続で「が」を使っている
ここを直せば9800334334810点
これから先も使われるみたいですね
難しいカッスレもたまにはいい、81019199800点
のアンサースレかこれwww
2783点。
小学生の時図書室で読んだ